2020.09.24
専門店が解説!メガネの正しい取り扱い方法
「メガネの取り扱いがよくわからない。」「メガネのトラブル!なんで、こうなっちゃうの?」メガネは、正しい取り扱い方をすることで、より長く、より効果的にご使用することができます。あなたのメガネは、あなただけの大切なもの。「安心」「安全」にお使いいただくように、メガネの正しい取扱いについて一緒に確認してみましょう。
目次
- メガネの正しいかけ方、はずし方
- メガネ全体に関する取り扱いについて
- ①クルマの運転は、充分に慣れてから行いましょう。
- ②メガネの温度上昇には十分注意。やけどや火災の原因にもなります。
- ③メガネのずり落ち、変形はたいへん危険です
- ④メガネに汗や、整髪料がついてしまったら…
- ⑤メガネをかけたまま、絶対に太陽を直視しないでください!
- ⑥メガネを下に向けて置かないでください。
- ⑦メガネのレンズを拭く時も、「いたわる気持ち」を忘れずに
- ⑧メガネのレンズが汚れた時は、ていねいに汚れを落としましょう。
- ②メガネの温度上昇には十分注意。やけどや火災の原因にもなります。
- 主にレンズに関する説明
- ①レンズが濡れた時は、すぐに拭き取りましょう。
- ②メガネのレンズが破損すると危険です。衝撃には十分ご注意を
- ③ガタついたレンズは危険です。定期的に点検しましょう
- ②メガネのレンズが破損すると危険です。衝撃には十分ご注意を
- 遠近両用レンズ(累進屈折力レンズ、二重焦点レンズ)をご使用の方へ
- ①階段を降りる際には、とくにご注意ください。
- ②クルマの運転は、十分にメガネに慣れてから行いましょう
- ③「近用ワイドレンズ」や「中近両用レンズ」は、屋外使用は不向きです
- 動画で遠近両用がわかる「HOW TO おとなメガネ」
- ②クルマの運転は、十分にメガネに慣れてから行いましょう
- 主にフレームに関する説明
- メガネが原因とみられる皮膚のかぶれ等があったら、購入した眼鏡店や医師へご相談ください
- メガネフレームのタイプ別の注意点
- プラスチックフレーム、コンビネーションフレーム
- 溝掘フレーム(ナイロールフレーム)
- ふちなしフレーム(ツーポイントフレーム)
- 溝掘フレーム(ナイロールフレーム)
- 最後に
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メガネの正しいかけ方、はずし方
メガネをかける時は、まずメガネの両方のテンプル(つる)をしっかりと開き、両手で持ち、耳にしっかりとかけましょう。メガネをはずす時も同様に、両手で行ってください。
片手で、かけ外しをすると、テンプル部(メガネのつる)に余計な力が加わります。メガネの変形や破損の原因ともなりますので、必ず「両手」でかけ外しをしてください。
メガネ全体に関する取り扱いについて
①クルマの運転は、充分に慣れてから行いましょう。
新しいメガネに替えた時、初めのうちは、大きく見えたり、小さく見えたり、ゆがみや傾きもあって不安かと思います。
メガネに慣れるまでは、とくにクルマの運転には気をつけましょう。
②メガネの温度上昇には十分注意。やけどや火災の原因にもなります。
暖房器具の近くやクルマのダッシュボードの上など、高温になる場所にはメガネを置かないでください。
セルロイド製のメガネは約170℃で発火する恐れがあります。
プラスチックレンズは約60℃以上、また急激な温度差(例:20℃~常温)がある場合は、メガネレンズコート膜にヒビ(レンズクラック)が入る恐れがあります。
サウナなど高温になる場所では、メガネをはずしてからお入りください。
お風呂用やサウナ用は、専用のメガネも準備しています。
↓ ↓ ↓
③メガネのずり落ち、変形はたいへん危険です
正しくフィットしていないメガネは、物がゆがんで見えたり、ボヤやけたりと、見え方や視界に支障が出てきます。
また、メガネのずり落ちや変形は、事故やケガの元になります。メガネのメンテナンスはとても重要です。
ぜひ、メガネの定期的な点検を受けてください。
④メガネに汗や、整髪料がついてしまったら…
汗や果汁、整髪料、化粧品、カビ取り剤、薬剤(シンナー、トイレ・薬用洗剤)などがついてしまった場合は、すぐに水洗いをして、付着物をよく拭き取ってください。
そのまま放置しておくと、フレームにゆがみが出ることがあります。
特にメガネレンズにはシミなどが残ることがあり、付着して取れなくなったり、レンズのコーティング膜が剥がれる原因ともなりますので、充分にご注意ください。
⑤メガネをかけたまま、絶対に太陽を直視しないでください!
メガネをかけたまま、太陽を直接見ると、目を痛め、最悪の場合、失明などの原因ともなります。これはサングラスやカラーレンズでも同様です。
太陽の直視は、絶対にしないでください。
また、カラーレンズ(濃度およそ20%以上、視感度透過率80%以下)は、トンネルの中や屋内の暗い場所、夕暮れ時、夜間のクルマの運転などでは、光量不足で視力が低下し、たいへん危険です。
調光レンズ(紫外線の量によってレンズカラー濃度が変化するレンズ)も同様です。
⑥メガネを下に向けて置かないでください。
メガネを置く時は、必ずレンズの表面を上に向けてください。
下に向けて置くとレンズに傷がついたり、フレームが破損するなどの原因になります。ご注意ください。
⑦メガネのレンズを拭く時も、「いたわる気持ち」を忘れずに
ついつい、ティッシュやシャツの裾でメガネを拭いちゃったり。。。
レンズのコーティング技術は少しづつ進化していますが、メガネのレンズは、どんなもので拭いてもいいわけではありません。
メガネは、必ず専用のレンズ拭き(セリート)で軽く拭くようにしてください。
また、レンズの表面にゴミやホコリがついている時は、まず水洗いをしてから拭くようにしてください。そのまま空拭きしてしまうと、レンズ表面についたゴミやホコリをレンズに擦り付けてしまい、キズの原因になってしまいます。
⑧メガネのレンズが汚れた時は、ていねいに汚れを落としましょう。
メガネのレンズが汚れた時は、中性洗剤を100倍以上で薄めた液で洗い、そのあとに水洗いをして、ティッシュやメガネ拭きなどで水分を拭き取りましょう。
最後に、メガネレンズ専用クリーナーとメガネ拭きを使用してやさしく拭き上げてください。
メガネレンズ専用クリーナーを使用すると、キレイになるだけではなく、帯電防止剤(レンズの表面に静電気を起きにくくし、ゴミやホコリを寄せ付けにくくします)の効果でレンズに埃が付きにくくなります。
原液の洗剤、アルカリ性の洗剤(石けん・ハンドソープ・ボディーソープなど)、酸性洗剤は使用しないでください。
レンズのコート面を劣化させ、はがれてしまう原因ともなります。
剥がれたレンズコーティングは、再コーティングやすべて剥がすことはできません。レンズコーティングがはがれた場合は、レンズ交換対応になります。
主にレンズに関する説明
①レンズが濡れた時は、すぐに拭き取りましょう。
レンズは、そのまま乾いてしまうと水のあとがシミのように残り、見えにくくなってしまうことがあるため注意が必要です。
メガネレンズが濡れてしまった際は、すぐに拭き取るようにしましょう。
②メガネのレンズが破損すると危険です。衝撃には十分ご注意を
「私のメガネはプラスチックレンズだから大丈夫」、なんて思っていませんか?
プラスチックレンズもガラスレンズと同じ、強い衝撃を受けると破損することがあり危険です。
とくに注意してほしいのが、スポーツをする時。
スポーツ専用メガネに着がえる、きちんと固定する、あるいはメガネをはずすなど充分にご注意ください。
スポーツをする方に適したメガネもございます。メガネのイタガキに気軽にご相談ください
③ガタついたレンズは危険です。定期的に点検しましょう
例えば、クルマの運転中にレンズがはずれたりしたら危険です。
溝掘りフレームなどナイロン糸が切れる場合がありますので、日頃から、よく点検してからお出かけしてください。
また、安易に接着剤などでレンズを固定しますと、フレームやレンズの損傷につながる恐れがあります。
メガネのイタガキでは、お買い上げの皆さまに定期点検をおすすめしています。点検すれば安心、しかも長くお使いいただけます。
ぜひお近くのイタガキにお出かけください。
遠近両用レンズ(累進屈折力レンズ、二重焦点レンズ)をご使用の方へ
①階段を降りる際には、とくにご注意ください。
階段など、段差がある場所を降りる時は、あごをしっかりと引いて、レンズの上部(遠くを見る部分)で足元を十分に確認してください。
メガネレンズの下部(近くを見る部分)に視線が入ると距離感を間違えやすく、階段を踏み外すなど、ケガの原因ともなります。
はじめての遠近両用レンズの場合は、特に「下りの階段」は慣れるまでご注意ください。
②クルマの運転は、十分にメガネに慣れてから行いましょう
クルマの運転は、遠近両用メガネをかけての視線の使い方がスムーズにできるようになってから行ってください。
視線の使い方がまだ慣れていないまま運転しますと、充分な視界が確保できず、自動車事故の原因にもなりかねません。
また、遠近両用メガネに慣れてからでもバック(後進)時には、あごを引き、遠方を見るように意識して運転してください。
③「近用ワイドレンズ」や「中近両用レンズ」は、屋外使用は不向きです
中近両用レンズや近用ワイド(近々両用)レンズは、近くのものを見るための遠近両用レンズの仲間です。
ご使用のシーンは主に「室内」になると思います。
ですので、クルマの運転などでは事故の原因にもなりますから、ご使用をお控えください。
屋外、また室内においても遠くのものを見る時は、遠くを見ることができるレンズのメガネ(遠近両用メガネなど)にかけかえてください。
このようにレンズの種類によって、見る位置や距離を間違えてしまうと危険を伴うこともあります。
使用方法については、ぜひ上記を心がけてください。
動画で遠近両用がわかる「HOW TO おとなメガネ」
出来上がった遠近両用メガネを受け取った際に、遠近両用メガネについて改めて説明されたりしても、ついつい聞き逃したり、確認できなかったりすること、ありますよね。
はじめての遠近両用メガネの場合、ポイントを知っているだけでも、慣れるまでの時間が短縮できます!
説明も「読む」より、動画で「聞いて、観る」方がわかりやすいですよね!
そこで、
『 遠近両用メガネに慣れるコツ ~ HOW TO おとなメガネ ~ 』がありますので、こちらも一緒にご覧ください!
主にフレームに関する説明
メガネが原因とみられる皮膚のかぶれ等があったら、購入した眼鏡店や医師へご相談ください
メガネが原因とみられる、鼻や耳、こめかみ周辺のかゆみ、かぶれ、湿疹などの症状がありましたら、すぐにご購入の眼鏡店か医師へご相談ください。
メガネフレームのタイプ別の注意点
プラスチックフレーム、コンビネーションフレーム
プラスチック部は、燃えやすい素材「セルロイド」を使用している場合があります。
火のそば、高温になる場所でのご使用はおやめください。
溝掘フレーム(ナイロールフレーム)
溝掘フレーム(ナイロールフレーム、ハーフリム)で、レンズを固定している透明な糸(ナイロン糸)は、熱や衝撃により切れてしまうことがあります。
ナイロン糸は消耗品です。
必要に応じて、メガネ専門店にて交換してください。
ふちなしフレーム(ツーポイントフレーム)
ふちなし(ツーポイント、リムレス)フレームは、メガネの縁部分が少なく、より素顔に近づけるフレームデザインですが、メガネレンズでフレームを支えている構造上、破損しやすく、レンズ止めのネジがゆるみやすいです。
すべて縁のあるメガネより、ご使用には少々注意が必要です。
気になる点がありましたら、メガネのイタガキや最寄の眼鏡店にご相談ください。
メタルフレーム、その他のフレーム
ネジがゆるんだり変形した時に、レンズがはずれることがありますので、その際はすぐにご使用を中止し、お近くのメガネのイタガキへお持ちください。
各部で使用されている素材は、経年劣化や消耗等のため、変色や変形、破損することがあります。
約1年を目安に定期的なメガネ全体の点検をオススメしています。
鼻パッドやレンズを固定しているバンド(ナイロン糸)、その他のパーツは消耗品です。
また、細部の汚れや小さな変形等の発見のためにも、メガネのイタガキのような眼鏡専門店定期的な点検をおすすめします。
最後に
いかがでしたか?
メガネのフレーム、レンズは、使用方法によっては、知らないうちにフレームが曲がってしまったり、レンズが劣化して見づらくなってしまうことがあります。
生活必需品であるメガネは使う頻度が高いからこそ、破損のトラブルも隣り合わせです。
「メガネをかけたまま寝たら曲がっちゃった!!」なんてこともあるでしょう。
そんなときについつい自分で「直してしまおう!」としてしまうと、さらに状態が悪化することもあります。
メガネはあなただけの大切なもの。不具合がありましたら、チョット面倒でもお近くのメガネのイタガキにお越しください。