お役立ちコラムCOLUMN

2021.03.22

お子さまの『弱視』は、早期発見がとても大事です

「弱視」という視力の状態をご存知ですか?

あまり聞きなれない言葉かもしれません。

「弱視」とは、「視力が悪い」ということとは少し意味合いが違います。
また、早期発見、早期治療で治療が可能なことと言われています。

ここでは、弱視について少し触れますが、「もしかして・・・」ということがあれば、お近くの眼科で相談してみましょう。

お子様の視力は、まず眼科を受診しましょう。

弱視とは

 

「弱視」とは、お子さまが「通常の教育を受けるのが困難なほどの低視力」という意味で一般的に使われています。

ですが、医学的には「視力の発達が障害されておきた視力の低い状態」で、メガネをかけても視力が十分でない場合を指します。

弱視という言葉は、「通常の教育をうけるのが困難なほどの低視力」という意味で一般的に使われていますが、医学的には「視力の発達が障害されておきた低視力」を指し、眼鏡をかけても視力が十分でない場合をさします。しかし早期発見、早期治療で治療可能なことがほとんどです。

出典:日本弱視斜視学会 ホームページ「弱視とは」より

視力の成長期に、何らかの邪魔が入って正常な視力の成長が止まってしまい、眼鏡をかけてもよく見えない状態を「弱視」と呼びます。

出典:日本弱視斜視学会 ホームページ「弱視とは」より

幼少時の目の代表的疾患は斜視と弱視である。斜視は字の如く片方の眼球が外側に向いたり、内側に向いたりしているので、素人の親でもすぐ判る。なかには、写真を撮ったのを見て、「家の子供の目の位置がどうにもおかしい」「右の目が内側に向きすぎているようだ」などと言って、我々の外来に訪れる方もいる。
そのように、比較的斜視は発見され易い。発見され易いということは、また、対応がとり易いということにもなる。

問題は弱視で、それも遠視性不同視弱視である。不同視弱視というのは、片方がよく見えていて、片方が見えない目である。これが一番問題である。子供も片方がよく見えるので、生活に不自由を感じない。親もそれがために気がつかない、というのが一番困るケースなのである。

出典:日本眼科医会 ホームページ「子どもの弱視・斜視」より

子どもの目の成長

お子さまの目の成長過程でメガネを掛けた矯正後の最高視力が0.6以下でそのまま成長が止まってしまうと、大人になっても0.7以上の視力にならないということにもなります。

成人になってもメガネやコンタクトレンズを使っても0.6以下ですと、自動車の運転免許を取得したくても取得できない生活となります。

 

お子さまの視力は小学校入学時には1.0くらい見えていて、8歳ころまででお子様の一生の視力が決まるともいわれています。お子さまは、「見えていること」「見えづらいこと」の区別が大人ほどつきません。自分の今見えている世界が、自分の世界です。

ですから、大人(保護者の方)には当たり前のことが、子どもには当たり前のことではないかもしれないのです。

弱視を知らない保護者の方へオススメの動画

youtubeにある『あかりチャンネル』。

弱視のため、3歳からメガネをかけている、現在4歳の女の子の「あかりちゃん」。

チャンネルの紹介にはこんなコメントが・・・

 

弱視のお子さまのイメージがわかりやすいので、ぜひご覧になってみてください。

3歳という年齢でメガネ生活を始めた「あかりちゃん」の朝のルーティン動画です。このチャンネルを通じて弱視を知らない人に少しでも届けば嬉しいです!

治療が遅れて不自由な生活を送る方々が減ると良いなと願ってます。

「あかりチャンネル」メガネ見えてる?3歳でメガネデビュー女子の暮らし

「あかりチャンネル」子供のメガネ生活|弱視と子供メガネ

 

 

 

 

このコラムのことも「あかりチャンネル」でご紹介いただきました

「あかりチャンネル」メガネ生活はじめて一年、すごく嬉しい事ありました【3歳弱視でメガネデビュー女子】

「見えること」の大切さ

お子さまの視力の弱さに気づかないと、見えていないときは脳への刺激が少なくなって成長の妨げとなっているともいわれています。

大人の生活は、「見て→感じて→判断して→行動する」という流れがあります。

行動の起点は「見ること」から始まっています。「見ること」に力を注いでいると次の行動まで時間がかかってしまいます。

見えていないまま成長することは、お子さまの行動にも関わってくるのです。

 

例えば、学校の授業でにおいても、「見ること」に夢中になって、次の行動である書き取りや覚えることへの時間が足りなくなったりしてしまいます。

子どものおもちゃは動くものが多いし、喜ばれますよね。動くおもちゃが多いのは、見る力と運動能力を連動させていくためでもあるのです。

見えていなくて距離感がわからないから怪我をする。成長期に見て掴んで経験を積んで大人になっていくんですよね。

「弱視」に気づくポイント

お子さまの「弱視」。保護者の方は、どのように気づいたらよいのでしょうか?

お子さまの日常生活では、本人には自覚がなくても、「弱視」のお子さまをもつ保護者の方や幼稚園・保育園、こども園の先生方からは、お子様の以下のような行動に現れたといいます。

■ うちの子は、よくご飯こぼすけど、不器用なのかしら。

■ 子どもなのに短気なのか、おもちゃをすぐに投げちゃったり、乱暴な遊び方をします。ボール遊びも、他の子と比べて下手なのよね。

■ 絵本を読んでいても、すぐに飽きちゃうんです。ゲームをしても続かないし、うちの子は集中力がないのかな。

■ よく物にぶつかってケガが絶えないんです。そして、転び方がちょっと極端なんですよね。

■ 本を読むのを嫌がります。そして読むのにすごく時間がかかっている。覚えも悪いような気がします。

■ 絵を描くと、枠からはみだしたりしてしまいます。カタチのとらえ方もなんか変わっているし、なぞるのも苦手みたいです。

■ 本を読む時、指で文字を差しながら読んでます。また、行を飛ばして読んでいることも。

■ ものを見る時に、頭を傾けていることがあります。また目を細めて見ていることもあります。

■ ものを見る時に、片目つぶって見ていることがあります。テレビは離れて見なさいと言っているのに、いつのまにか近くで見ています。

■ 日常の生活でも、なんか顎があがっているような気がします。

大事なのは3歳で周囲の人たちが気づくこと

弱視は、親(保護者)や周囲の人たちが、見逃さないことが大事と言われています。

 

特に「3歳児健診」で、しっかりと視力チェックをすることが大切です。

3歳児健診では、視力確認は家庭で行うことになっています。

視力を確認して、「あれ?」と思うことがあったら、必ず眼科で詳しくみてもらいましょう。

「子どもの弱視の見逃し」に気をつけて!

お子さまにこのような症状があったら、できるだけ速やかに眼科の先生に診てもらいましょう。保護者の早期発見と早めの眼科医への相談がなにより大切です。

1歳半健診や3歳児健診を経ていても、日常生活で「おかしい」と思ったら、早めに眼科を受診しておきましょう。

お子さまのメガネは、保証が充実している専門店で

「弱視」や「斜視」などの目の状態に限らず、成長などによって目も変化します。

 

また、お子さまは日頃から元気いっぱい!

ぶつかったり、転んだりとメガネが曲がってしまったり、レンズに傷が付いたり・・・

 

メガネのイタガキは、最大2年までレンズ保証が付く、中学3年生までの子ども保証『イタガキ ジュニアクラブ』があるので、度数変化によるレンズ交換があっても、お財布に安心です。

 

詳しくは、最寄のメガネのイタガキまでご相談ください。